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<教師特別研修>「権限乱用」と停止命令 さいたま地裁支部

生徒のいない教室で模擬授業を週7回行わせるなどの「特別研修」を受けさせたのは退職強要にあたるとして、私立昌平高の国語教師、今村寛さんが同校を経営する学校法人昌平学園に研修停止などを求めた仮処分申請で、さいたま地裁越谷支部は11月30日、「現在の特別研修を継続することには社会的相当性が認められず、権限の乱用にあたる」などとして、申し立てを認める決定を下した。

申請によると、今村さんは学校側による「授業力確認テスト」や生徒アンケートで点数が低かったことを理由に、昨年9月から特別研修に入るよう命じられた。授業から外され、生徒のいない教室での模擬授業や、席を離れるのに教頭の許可を求められるなどして自律神経失調症にかかったと主張していた。昌平学園は「研修は教師の問題点を改善する手段。模擬授業も指導力不足の教員には有効」と反論していた。

決定は、特別研修が埼玉県の指導力不足教員に対する研修方法などと比べ「模擬授業に重点を置き過ぎている」と指摘。体調を崩した今村さんには「別の研修方法も考えられる」とした。

同校は07年に経営法人が変わり、進学校を目指して方向転換を図っている。決定後、今村さんは「早く教室に復帰し、受験指導に傾いた学校の方向性を変えたい」と述べた。学校側は「裁判所の決定に従い、健康及び内容について配慮して、現状の改善を図りたい」とコメントしている。

Posted by 田上隆一 : 2009年12月01日